鍛冶屋谷たたら遺跡
日本古来の製鉄法「たたら製鉄」跡地の貴重な遺跡
鏡野町富地域の北西部、真庭市境に近いのとろ原に接する標高750mの山中にあり、余川の支流ふぐるみ川の鍛冶屋谷と中ノ谷が合流する場所にある遺跡。製鉄炉跡をはじめ、金池(かないけ)、元小屋(もとごや)、作業場、山内(さんない)小屋、金屋子(かなやご)神社、稲荷神社及び従事者の墓地など山内施設があり、津山藩営鉄山(大倉山鉄山)に含まれていた「たたら跡」です。
たたらとは粘土で築いた炉の中に砂鉄と木炭とを入れて溶かし、鉄類を作り上げる日本古来の製鉄技術のこと。
江戸時代に津山藩営の鉄山であった大倉山鉄山跡の一つであり、明治20年ごろまでは操業を続けていたと言われています。
施設遺構の保存状態が良く、当時を偲ぶことができる学術的にも価値がある場所として岡山県指定史跡になっています。
冬場は積雪も多い山奥の峠道を分け入った山中にひっそりと眠る、鏡野町の歴史に触れられるスポットです。
【昭和58年(1983年)4月8日 岡山県指定史跡】
DATA
所在地 | 岡山県苫田郡鏡野町富西谷2156-2ほか |
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※のとろ原キャンプ場駐車場から徒歩3分 | |
電話番号 | 0867-57-2111(鏡野町富振興センター) |
駐 車 場 | 一般車5台 |
関連施設 | のとろ原キャンプ場、のとろ温泉天空の湯など |
そ の 他 | たたら展示館 |