布施神社
お田植祭で知らせる布施神社は、古式ゆかしいパワースポット
社 殿
御霊代を中心に本殿と相殿が並立し、両社とも方一間の春日造。妻側に庇を付け、正面は四つ折り唐戸を有し、妻、虹梁など組物の装飾は豪華である。繁たる木を用い、屋根は銅板葺き、勝男木・千木をのせた立派なお社で嘉永6年(1853)4月建立された。古くは布施大明神と呼ばれ、富の庄24か村の総鎮守で社領3町8反を有していた。中世には京都仁和寺の社領でもあった。「お田植祭」は五穀豊穣を祈る古来からの伝統行事でいまも氏子により伝承され、昭和37年4月24日に岡山県の重要民俗文化財に指定されている。
伝説 古代白河山の宮住に鎮座されていた。ある時、里へ御幸の砌、途中で大暴風雨に遭遇、水無谷より漂流した。そして、柚子の木につかまりようやくたどりつかれた場所が、三塚の壇のふもとであった。邑人は三塚の壇に祠を建て祭儀していたが、この下を通ると災厄があり、永享年中(1429~40)現在の平地に社殿を遷したと伝えられる。
社 叢
郷土記念物 布施神社(ふせじんじゃ)の社叢 昭和59年3月23日指定、布施神社は,古くは三塚(みつか)の壇(だん)の山頂にあり、享永年間(1429~1440年)に現在地に移され、富ノ庄(現在の富村、奥津町、上斎原村、鏡野町の一部)の総鎮守であったと伝えられている。社殿は東西に並立し、東宮には素盞鳴尊(すさのおのみこと)、西宮には奇稲田媛命(くしいなだひめのみこと)が祀られており、周りの社叢には樹齢500~600年のケヤキ、カヤ、スギの巨木をはじめ、ウラジロガシ、シロカシ、ヤブツバキなど60余種の樹木が混生している。特に、ヤマフジの古木やヤブツバキの群生のほか北部地域では珍しいヤブコウジの群生もみられ、狭いながらも自然度の高い樹林を形成している。
お田植祭
境内で獅子練りが行われた後、「荒起こし」「しろかき」「くわじろ」「田植え」の神事が繰り広げられ、最後に殿様と福太郎が登場してこっけいな所作を演じる。福太郎のこっけいな所作に見物人は大笑いするが、殿様は決して笑わない。笑うとその年は不作になるといわれている。
名木百選
布施神社のケヤキ(ニレ科) ※推定樹齢500年
※中山神社(津山市)、半田(真庭市美甘)のケヤキとともに県下三指に数えられる巨樹。
DATA
所在地 | 岡山県苫田郡鏡野町富西谷220 |
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電話番号 | 0867-57-2111(鏡野町富振興センター) |
駐 車 場 | 一般車20台 大型車2台 |
関連施設 | 旧森江家住宅、白賀渓谷など |
そ の 他 | 布施神社お田植祭(5月5日) |